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カーニバル

「異邦の地にはセツブンという文化があり、毎年この日になるとみなで鬼の形相で室内中をかけまわり『セツブンマメ』という物を誰彼構わず投げつけるということだ。
これは室内を浄化されたマメを巻いて駆け回ることで一年の間に溜まった魑魅魍魎を室外に追いやり清清しくなった空間にその年の縁起物を招きいれる為だそうだ。
これを怠ると室内にはさらに沢山の魑魅魍魎が蔓延り外からも不穏な運気をを招きやすく、つまり悪循環になるそうだ。
鬼の形相である必要というのは自分たちが鬼の形相をして部屋という部屋を回ることで、所詮矮小にすぎない魑魅魍魎の類を威圧し、ここは鬼の住まう屋敷ぞ、なんぞ貴様等如き魑魅魍魎居る事敵うと思うなと思わせ離れた後もすぐに戻ってこないようにできるかららしい。
それが済んだら自分の年齢×自分の年齢の数だけ残しておいたセツブンマメを食べる。これは先ほどからいうように浄化された豆だからこそできることだな。
身のうちに浄化された豆を一杯に取り込むことで自分の中の悪い物がでていくと言われているらしい
実際にこのセツブンマツリを執り行う異国の神父、カンヌシという役職者が己の手塩にかけたセツブンマメを憑き物を落として欲しいと依頼された娘さんに煎じて飲ませたそうだ。するとその娘さんは突如呻きだしなんとか胃が焼かれてしまう前にとそのセツブンマメを吐こうとしたそうだ。カンヌシがその様子も慣れたものと必死で抵抗を抑えさせたところ両親の目の前で娘さんの目と耳から真っ黒い気体が抜け出たそうだ。それ以降娘さんはその当時の記憶もなく後遺症もなく今では健康的にすごしているとのことだ。すごいな。
セツブンマメは体内を浄化するから体内の酸化も抑えて長生きもできるらしいポリフェノールいらずというところだな。まったくあやかりたいものだ。
ああ、そうそう。あとセツブンフェスタは年に一度エホウ巻きという術書が公開される日でもあるらしい。毎年違う方角の空に・・」


「さっきからこれでもかと投げてきているパックはその為か?」


角痛えんだよ。と抗議する術士にしかし剣士は「1パックで大量に豆を摂取できるのだから経済的だろう」と間違った正論を盾に買い物袋一杯の発泡スチロール入りの納豆を投げつけ続けた。


「これはさりげない優しさだな」

「どんだけ腐ってんだあんたの優しさは」



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